何処かの美容室で何年か修行を積んで、いずれは自分の店を持ちたいと考える美容師であれば技術力に加え、接客術も併せて身につける事が大切です。
しかし自分の店を開く為には、想像するよりも多くの前準備が必要となる事に気が付くでしょう。
まず、最初のハードルは資金面であり、一般的には銀行や公的機関等から融資して貰う事になります。
しかしながらそれを実現するには、融資をしてくれる側の担当者を納得させるだけの綿密な書類等を揃えて、情熱を持って銀行の担当者に迫る必要があります。
そうすれば必ずしも叶えられない望みではありません。
次に従業員を雇うか否かです。
最初から従業員として複数の美容師を雇い入れて、店をオープンするという方法もあります。
また、商い三年という諺にも例えられる様に、一般的には店をオープンしてから3年間は集客が思うようにいかないと見て慎重に店を切り盛りして、徐々に従業員を1人、2人と増やすという方法も考えられます。
前者の場合にはたとえお客が一人も来なかったとしても、給料等を従業員に毎月支払わなければなりません。
では後者ではどうかというと、経営者である当人しかいないので髪の施術や精算等を一人ですべて行う必要があります。
どのようにしたら良いのかという決定的な回答がある訳ではありませんが、同じく店を盛り立てていきたいとする仲間と共同出資という形を採るという方法も、一つの選択肢です。
また美容室の激戦区に出店を計画するのか、郊外を狙うのか等によっても経営戦略は変わって来るでしょう。
さて、美容院の経営で難しいのは馴染み客を増やす事ですが、最も望ましい方法は、馴染客に新たなお客を紹介して貰う事です。
お客の要望通りの髪型にして感謝され、楽しいひとときを過ごせたと感動して貰えれば、当該の馴染客は営業マンの役割も果たしてくれるでしょう。